丸の内OLとの戦い 〜降りしきる雨の中で〜

一通のLINEメッセージがスマホの画面に映る。

 

剛力「いつ飲みいきますか?」

 

先日HUBでナンパした案件からの逆アポだった。

顔は剛力 彩芽似のショートカットで、ボーイッシュ系。

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共通点がいくつかあり盛り上がった記憶こそあるものの、

詳細はあまり覚えていない。

確か丸の内でOLをしていたような。

こちらからわざわざアポを取り付けるほどの案件ではないと判断していたので、

印象が薄かったのだろう。

 

(楽に準即できるなら、まぁいいかな)

 

俺は誘いに応じることにした。

これがそもそもの誤りだったと後に思い知らされることになる。

 

逆アポにも関わらず日程調整が難航した。

こちらが日程を指定すると連絡が滞り、その希望日の翌日に連絡が返ってくるなど、

やり取りのレスをあえて遅くしたり、質問に対してとぼけた返答をするなど、

ペースをこちらに渡さないようにしている様がありありと見受けられた。

店も向こうが指定してきた。

とにかく主導権を握り、全部を仕切ろうとする。

段々と嫌な予感が込み上げていた。

 

当日こそ、それまでよりは幾分連絡がスムーズにいっていたのだが、

待ち合わせ時間の直前で連絡が途絶えて駅で数十分待ちぼうけ。

当たり前のように遅刻してきたが、詫びの一言もない。

店までの向かう途中の会話でも、とにかく口が悪く、マウンティングしてくる。

俺はこういうタイプへの対処は苦手ではないが、さすがに仕事終わりで疲れも溜まっており、

その日は上手く舌が回らない。

この日はあいにくの土砂降りで、俺の苛立ちにさらに拍車がかかる。

 

歩くこと数分。剛力の行きつけのBARに到着した。

BARのマスターはとても気さくな人で、俺の仕事の業界にも知り合いが多いためかとても詳しく、

初対面にも関わらず話が弾む。

すると剛力が話に割って入ってきた。

 

剛力「あなた、前話したとき教えてくれたのは別の職業だったよね?」

 

その口調は嫌みと疑いで満ちていた。

俺は必死に記憶を遡った。

職業不詳ルーティンを使った記憶はあるが、あくまで冗談のニュアンスをたっぷりと込めたと思うのだが…

我々のやり取りを見ていて不穏な空気を察したマスターが、

気を利かせてくれて間に入り話題を変えてくれた。

 

マスター「剛力ちゃんは××出身だよね?ずっと住んでたの?」

剛力「私、学生時代は□□に住んでたんですよ!」

俺「そーなの?俺の地元とむっちゃ近いじゃん!」

 

剛力は一瞬驚きの表情を見せ顔を曇らした。

 

剛力「この間も同じ話したじゃん。それにあなたの話ってウソばっかりだよね。」

 

ここで俺は若干動揺でしてしまう。

前述の通り、もともとこちらからアポを取り付ける気もなく、

剛力との会話の内容や案件に関するデータの詳細のほとんどを記憶していなかった。

今日の話と出会った時のそれに色々と食い違いがあったのだろう。

しかし確認する術はない。

重い空気が流れる。

 

俺「別の店に移ろう。」

 

外は相変わらず雨が降りしきる。

 

俺のナンパやアポのスタイルは、こちらが常に主導権をとり、

自分の段取りに沿ってSTEPを踏んでいき、即を狙う。

あえて主導権を譲り、遊びを入れたやり方もあるのだろうが、

俺はそのスタイルは採用していない。

にも関わらず、この日のバッドコンディションも相まって、剛力には終始ペースを握られており、

かなり辟易していた。

このままだと即までかなり難航することが容易に予測できた。

この日の計画は30〜40分で仕上げて、即をする段取りだった。

泥試合に持ち込むほどの案件ではない。

俺は見切りを付けるために、仕掛けることにした。

これで剛力の態度を緩めず、自分を押し通すのであればそれまでだ。

俺はあえて語気を強め喧嘩口調で先ほどの話をぶり返す。

 

俺「俺とお前が出会ったのは酒の場だ。あの日はツレと朝まで飲んだ。当然記憶していないことだってある。何でそんなに怒ったのか理解できない。お前はいつもそうなのか?  そんな感じならもうこれ以上は付き合えない。」

 

雰囲気ぶち壊しルーティン。

(さあ、どうだ?)

 

剛力「あなたの話はウソばかり。私はウソが1番嫌いなの。そしてそーいう絡み面倒くさい!」

 

剛力は折れなかった。

試合終了のホイッスルが俺の頭の中で鳴り響く。

 

俺「お前の方が面倒くさい。もういいわ。」

 

止む気配のない雨の中、俺は頭を濡らしながら家路を急いだ。

 

 

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